リレーエッセイ「私の育自」

育自の綿毛の行く先へ

こんにちは。京都のファシリテーターのよしみんこと、高橋好美です。
京都に育自の綿毛をおろしたのは、この私です。えっへん。育自の魔法では、育自の魔法が広がっていく様を、綿毛をモチーフにして語ることがよくあります。
育自の魔法に出会って、7年の月日が経つ間に、たくさんの綿毛が飛んでいく様を見てきました。

東京から、大阪から、京都へ。綿毛、もしくはくっつき虫。
私が初めて育自の魔法のワークショップに参加したのは、2013年2月21日。
この原稿を書くために、Gmailをさかのぼりました。
「育自の魔法」で検索して見つかった、3000件強のメール。
一番古いメールは、2012年の日付。
その後が、私が育自の魔法に参加申し込みをした2013年2月のメールでした。

2012年のメールは、東京の友人からの、「育自の魔法という講座があるから、ぜひ受けてみて!」という内容でした。
過去に聴いた「育自の魔法」という名前を憶えていて、2013年になって、別の友人から大阪での育自の魔法開催について聴いたとき、何かがつながって行ってみよう!ということになったのでした。

元は東京という大都会で働いていた私。
京都から電車にのって大阪のワークショップへ。
そして育自の想いを思う存分吸い込んで、まんまと育自ひっつき虫を付けたまま京都に戻ったのでした。

さて、電車にのってついてきた、育自の綿毛、もとい、育自ひっつき虫は、京都に降り立ち、そこでも花を咲かせたいというのです。
不思議な想いに背中を押され、2ヶ月後の2013年4月に京都で開催したいと、代表の山口ひとみさんへとメールをしていました。
ちなみに、この時、第二子妊娠中、臨月でした。
恐るべし、育自の魔法。

京都で花を咲かせた育自の綿毛。
京都での初開催は、2013年8月となりました。
この場はファシリテーターをお呼びしての開催。
そしてその後、私自身も養成講座を受講し、少しずつ自分でも京都で開催を始めていきました。

「育自の魔法って、本当に魔法なんですよ。」

よく、そんな言葉が使われるのですが、本当なんです。魔法みたい。

2時間という短い間で、ふっと育自のタネが飛んでいくのです。
時にはひっつき虫のように、いつの間にか強固にくっついて離れないことも。

そんなこんなで2015年からは、ファシリテーターの養成講座を京都でも開催するようになりました。
関西の各地から、育自を体験したい、届けたいという仲間が集まります。

育自の綿毛(時にひっつき虫)は、京都・大阪・兵庫を行ったり来たりしながら、その地で根付いています。
時にファシリテーター自身の育自を助けるタネとして。
時に、地域に根を下ろし、育自を届ける綿毛として。

ふわふわ飛ぶ綿毛が、根を下ろした先に。
京都でふわふわと飛んでいた育自の綿毛は、2016年にホームを持つことになります。

それは、今私が代表として活動を進めている、NPO法人ひととひと。

NPO法人ひととひとでは、「育自のための小さな魔法」のワークショップをコンテンツの一つとして、京都市民のみなさんに体験していただくべく、奮闘しています。(NPOひととひとでは育自の魔法に自分たちでゲーム等の工夫を加え開催しています)

育自の魔法に出会って7年。出会った当初は第二子妊娠中のただのママだった私。

自分を育み続けること、7年。
本当にたくさんの変化がありました。

私自身も、自分の「好き」から気づいた「パソコン作業」がいつの間にか仕事となり、今では起業コンサルやWEB活用のアドバイスをして、講師として人の前に立つようになってしまいました。

私が開催した育自の魔法に参加してくれた参加者の方々の変化も様々で、ただのお母さんだった人が、自分の好きを体現する仕事をしていたり、話すことが苦手と言っていた人が、ファシリテーターとして活躍していたり。
7年のうちにたくさんの魔法を目にしてきました。

育自の魔法が飛ばす綿毛には、その人自身のタネを刺激する何かがあるようです。
育自の魔法が広がるとともに、その綿毛に触れた人たちは、その人自身のタネを芽吹かせ、花を咲かせています。
そして、またひっつき虫となり、新たな地へと育自が旅を続けています。

あなたの周りにも、きっと、育自の綿毛が飛んでいますよ。
京都では、NPOひととひとが、育自の場をつくってお待ちしています。