リレーエッセイ「私の育自」

思いがけないことは勝手にやってくる

「さ~て、時間はあるけど、なにしよう?」

新型コロナの自粛生活で、何度となく考えたという人も多いのでは?
あなたはなにをしましたか?

やったことを振り返ると、自分が本当にしたかったことが入っていると思います。
普段は忙しくてやりたくてもやれないことができた、特別な時間をいただいたような気がしています。

育自のための小さな魔法パート2では、このやりたいことを含む「好き」を増幅させるプログラムがあるんです。
増幅はまだまだ甘いかな。突き抜ける感じ?

私がこのパート2を受けた時、「ピアノを弾いていたい」とつぶやいていたんです。
それが2018年の11月。

もっとやってみようと練習しているだけでなく、なにか仕事にできたらいいなと思うようになりました。
でも、趣味で弾いているだけですし、音大で学んだわけでもありませんし、お金をもらうなんてなんだか申し訳ないような話です。

ピアノを仕事にするなら、ピアノを教えるか、どこかで弾くかだと考えていました。
そんな時、SDGs(国連で採択された持続可能な開発目標)の考え方に出会い、「シェア」という概念に強く揺さぶられたのです。

「ピアノをシェアする」

ちょうどそのころ、ストリートピアノが流行り始めていて、音楽をもっと多くの人に届けられる素敵な取り組みだなあと思っていました。


音楽の癒しの力は、それまで私がボランティア活動で取り組んできた自殺予防にもなるのではと、駅にピアノを置かせてもらえないかとJR九州さんに交渉をして、なんと2019年9月、JR黒崎駅(福岡県北九州市)にピアノを設置することができました。

さらに、11月には、ホテルのロビーでピアノを演奏するお仕事もいただき、2020年4月以降は、演奏の年間契約をいただくまでになりました。

ストリートピアノは、九州自動車道の古賀サービスエリア(下り)やJR小倉駅にも広がり、イベントも仕掛けるようになりました。

こんな感じで書いちゃうと、自慢みたいに聞こえるかもしれませんね。
正直、ママ友には、こんなにストレートに話すと妬まれそう。

でもですよ、だからといってやらないほうがよかった?

いやいや、やったほうがいいですよね?
自分のためにも社会のためにも。

私の人生にこんなストーリーがやってくるなんて、全く!思っていませんでした。

新型コロナが思いがけずやってきたように、あなたの人生にも思いがけない新しいストーリーがきっと生まれます。
そして、あなたが育自の魔法のワークショップを開催するファシリテーターになったなら、輝きに満ちたたくさんのストーリーを生み出すことになるでしょう。