育自の魔法を詩にしてみました。
育自?
自分を育てる?
今さら言われるまでもなく
取り組んでいる
そんな気でいた
もっと学んで
もっと経験を積んで
もっと結果を出して
もっと評価を上げて
もっと…
もっと…
働く日々
課題は次から次へとやってきた
成長するためと言いながら
知らず知らず自分をすり減らしていた
そこにあるのは
まだ足りないということへの恐れだった
恐れは自分のことを小さく見せた
小さな自分はいつも不安だった
気がつくと
自分の中にある不安や恐れを
誰かに口にすることができなくなっていた
喜怒哀楽といった情動を
無意識のうちに心の奥底に抑え込んだ
抑え込むことが当たり前になった頃
喜怒哀楽すら忘れそうになった
壊れやすい心は固く閉ざされた
きっかけは一本の線だった
一本の線
それが私の人生
その線が描く山や谷について話した
自分のことを話した実感は乏しかった
なのに聞き手たちは
私の言葉以上の言葉を返してくれた
忘れていた自分との再会
思ってもみない自分との出会いだった
好きなことを語ったとき
閉ざされていた心の扉が
ほんの少し開いた
喜びと楽しみに火が灯り
心の中にひかりが差し込んできた
ひかりは心を包み込み
中にある怒りや哀しみまでも
照らしてみせた
驚いたことに
喜びと楽しみから発したひかりは
怒りと哀しみとひとつになり
私の心はようやく息を吹き返した
夢を語ろうとするとき
そこに恐れや不安は不要であると気づいた
大事なのは自分自身
私とは自ずから育まれるもの
あるがまま生きたがっている心に従う
じゃましているものを取り去るだけ
育自とは
そういうことだと知った
いつも私の育自を助けてくるもの
安心で居心地よい場を
共につくってくれるご縁ある方々
そして“4つの約束”
自分を大事にする
相手を大事にする
お互いを大事にする
この場を大事にする
育自に終わりはないのだと思う
私の育自は、今、この瞬間も続いている
育自の魔法ワークショップにはじめて参加したのは2015年の冬。
その年の5月にはファシリテーター養成講座を受講していました。
養成講座では、誕生間もなかった「育自モデル」について、ひとみちゃんやみんなと議論し盛り上がったことを鮮明に覚えています。
私にとって育自の魔法は、これまでの自己概念を転換させてくれる体験でした。
会社勤めをする中、自分の内側にある多彩なものを脇に置き、成長とは誰かより秀でることだと思っていた私。
育自の魔法は、その思い込みのメガネを外し、多彩な内側へと目を向けていく勇気をくれました。
ワークショップを開催する中、参加者の方に起こる変化もたくさん目の当たりにしてきました。
この機会をより多くのひとに届けたいという思いが、今、仲間と取り組んでいるNPO活動(特定非営利活動法人ひととひと: https://hitotohito.org)にも繋がっています。