リレーエッセイ「私の育自」

聴くことは聴す(ゆるす)こと

感謝の時間
たくさんの素敵な人、さまざまなストーリー、心に残る言葉・・
育自の魔法には本当に多くの出会いがあります。
その中でとても大切にしている言葉は

「聴くことは聴す(ゆるす)こと」

出会った方々の大切な人生のストーリーを聴かせてもらうとき、その人の中の一番美しいところに触れ、暖かくて優しい「その人そのもの」に心が動き、何度も涙があふれました。
「大事なことを聴かせていただけて本当にありがとう。」と、心からの感謝を伝えられる育自の魔法の時間が本当に大好きです。
育自の魔法に出会ったころ、自分自身のことを一言で表すと「八方美人」。
いつも人にどう思われているのか気にしていました。
助産師という職業が、本当の自分とかけ離れているような気まずさとか、
本当のわたしってなんだろうか・・という不安とでなんだか苦しかったのです。

聴されていくこと(ゆるされていくこと)
育自の魔法では、はじめに4つの約束をします。

ひとつめの約束「自分を大事にしましょう」

これが、簡単そうで実は奥深い、心の迷路のようにも感じました。
今までも自分を大切にしてきたつもりだったけど・・
それは違ったのかもしれない。
そんな感覚を持ちました。

ファシリテーターになり、自分のことを誰かに聴いてもらう。誰かの話を聴かせてもらう。本当にたくさんの豊かな「聴く・語る」の時間をもらいました。

自分の話を誰かに聴いてもらうとき、
それは、自分の話を、自分の声で、言葉で、私自身が聴くということ。

私自身が自分の話を聴くことで、今まで辛いと感じていたこと、自分を信頼できなかったこと、大事にできなかったこと、それがだんだんと聴されていく感覚を感じました。
誰かからの評価ではなく、
わたしが「わたしらしく在ることを聴す」ことができるようになっていきました。

よい子のわたしもわたし。
腹黒いところもあるし、白状なところもある、いいかげんなところも、わたし。
どんな「わたし」も私自身が好きになれたこと。

育自の魔法がわたしにくれた大きな大切な気づきです。
今のわたし

日々、いろんな出来事が起こり、それは相変わらず私の感情を揺さぶりますが
それでも、この経験はわたしにどんな宝物をもたらしてくれるのだろう?
どんな学びを教えてくれるのだろう?
とわくわくする自分がいます。

自分の「好き!」という感覚を信頼して、やりたい!と感じたことに挑戦していくことが軽やかにできるようになりました。

「自分を大事にする」

心の迷路のようだと感じたその約束は、私に宝物であふれる道を示してくれました。
これから、私にどんな良いことあるかな?
楽しみです。