リレーエッセイ「私の育自」

『嫌いだった自分の向こう側に』

子供の夢は無限です。
『プリンセスになりたい』って言っていたと思ったら次の日には『お花屋さんになる』と。

娘たちの大きくなったら…の話を聞くといつも『いいなぁ、子供は何にだってなれる。それに引き換え私は・・・』そう思って聞いていました。

考えてみたら、いつから私は自分の可能性や自分のやりたいことを見ないフリして生きていたのだろう・・・・

長女が1歳になった頃、子供の頃になりたかったはずのお母さんになれたのに幸せを感じるどころか子育ての難しさや自分の自己肯定感の低さを常に憂い、やりたいことがあってもやる前からやれない理由を数えてやらずに過ごしていました。
子育ても心から楽しんではいなかったように思います。

何か子育てに有益な情報はないだろうか、そんなふとした気持ちで手にした市の広報に見つけた『育自のための小さな魔法』の文字。
やれない理由を数え上げるよりも早く、応募葉書に必要事項を書き、娘を抱き抱えポストまで走ったことを昨日のことのように思い出します。

自分が嫌いで、自分が許せなくて、そんな母親であることが娘に申し訳なくて…

不安いっぱいで参加したそのワークショップは衝撃の連続でした。

自分が大嫌いだと思っていたところを、ここでは長所にしてもらえたのです。

かわいげがない自分も、何でも一人でやるところも、それは『生きる強さ』だと。
『乗り越える力がある』と。

ワークショップを受け終えてから、私は早速自分のベビーサイン教室をオープンさせました。
自分の子育てでぶつかった壁や悩んだことが実はどなたかの役に立つということを知り、今度はこの好きな仕事を倍にするには?
資格の数を倍にしよう!!
一人育自の魔法パート2と3を一気にやりました。

とにかく興味がわいたら講習会に出向きいろいろな資格をとり、育自の魔法ファシリテーター資格も含め今日まで6年の間にとった資格は7つ。
現在は、アドラー心理学を学びつつさらに見識を深めたいとポジティブ心理学・チャイルドカウンセリングも学び始めています。

自分が大嫌いだった6年前、あれだけ大嫌いだったはずの自分には現在、「大好きです」と言って通ってくださる生徒さんや、お友達を紹介してくださる生徒さんなどなどすばらしいご縁に恵まれた日々を過ごしています。

もちろん今でもうまくいかないことがあったりすると「やっぱり自分はダメなんだ」と落ち込むことはあるけれど、以前の自分と違うのは乗り越える力があることを知っているということ。

私の現在の夢は赤ちゃんから大人まで、ちょっと疲れたときに元気になりたいときに遊びに来てもらえる環境を作ることです。
教え諭すのでない、そばに寄り添うだけでも救われる悩みがたくさんあることを知っているからこそ、そんな環境を作れたらと思うのです。

夢が無限なのは子供だけじゃありません。
大人になってもいくつになってもやりたいと思ったらその日から始めたらいい。
そのための一歩を踏み出す勇気がなかったら、育自の魔法にかかってみるのも悪くないですよ。
このホームページを探したあなたはすでに一歩踏み出しているのですから。